COHACU LOG.

IF保持者の記録。

歩いてたら急に意識が離れた話。


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時刻は ... 20時台だろうか。

買い物へお外を歩いていた時。
急に意識が離れるような感覚 に、襲われた琥珀さん。

倒れそうな感じなんだけど、倒れると言うよりは、幽体離脱するような、上へ抜けていく感覚に近かった気がする。


すぐに治りそうな気配もなく、でも倒れるわけにもいかない。とにかく意識だけはなるべく失わないよう保ちつつ、ゆっくり足を進めてみる。

が、しかし 足の感覚も、何かおかしい...。
めまいとも、また何かが違うし...。


琥珀さん、若干の霊感持ちなのだけど、身体を乗っ取られそうになってる時と同じ感覚にも思えた。

意識がどんどん身体から離れていくからか、フワ~と浮くような感覚も出て来た。


これはヤバい。
足を進めている場合じゃないぞ。


どうしようか...
と悩んだ挙句、琥珀さんが出した答え。


誰でもいいから倒れないように意識だけでも貸して(汗


はい、初めてのことに挑戦します。
憑依 と言われるものに近いかも知れない。

でも完全な憑依と言うよりは、琥珀さんの薄れる意識も頑張って保ちつつ、中の人の意識を借りる


戦隊モノで表現すると、操縦席で2人で分担して操作するような感じ?戦隊モノはさ、操作する部位が決まってて、5人掛かりで操作したりするじゃん?

え?ニチアサの見過ぎ?
知ってる。気が向いた時は毎週見てるもん。


その 部位意識 で、5人掛かり操縦士助手 みたいな感じ? ( 語彙力どこ〜? )

その理論で、メインは中の人、サブが自分、みたいな。


何言ってっか分かんないよねぇ。
自分でも何言ってっか分からんのよ。

というか、どう説明していいか分からない。

何せ、初めての出来事でして...。
離人 というのか、歩いてる自分を俯瞰で見るような感覚に陥ることはあるのだけど 歩いてる時に意識が離れていく というのは経験がなくて若干パニックよ。


ただ、あまり良い方法ではないのも事実。
憑依って、危険と隣り合わせだったりするそう。

だけど、倒れるわけにもいかないから手段も選んでいられないし、もう意を決して。


琥珀さんがハッキリ意識を持とうとしてしまうと、琥珀さんがメインに移行してしまうのか、やはり意識が離れる感覚に襲われるので、なるべく中の人の意識がメインになるように、琥珀さんは大人しく引っ込んでおく。

こういう状態の時も、離人感が出てる時と同じで、自分を俯瞰で見てる感覚になるんだね。少し自分の意識を強めると隣に並んでる感覚になる。 ( でも怖いからすぐ引っ込む笑 )

多分だけど、ググッた感じ、他の人とはちょっと違うタイプだとは思う。


あと、カゴいっぱい詰め込んでる人が多い中で、カップ麺ひとつだけの買い物だったんだけど、レジ並んで待ってたら、隣のレジに並んでたカゴいっぱいのオッチャンが 「 お、先ええよ 」 って譲ってくれたんだよね。

普段の琥珀さんなら 「あ、すみません... 」 って言いつつ、帰り際に会釈する程度の受け答えしかできないのだけど ( ガチのコミュ障 )

「 すみません、ありがとうございます 」

って発した時は 何この子、良い子! ってなったよね。琥珀さんにはないコミュ力を持ってやがる...!!



ごめんね、ありがとうね。


おかげでお家の近くまで来た時には、体力も戻ったのか、自力で歩けるようになってた。なんとか、お家に帰れた。

霊的な仕業だったのか、精神的なものだったのか、ただの体調不良だったのか...

何が起こったのかは全く分からないけど、初めてのことすぎて本当にパニックだった。

でも何か、この先も共存していくであろう上で、貴重な経験をした ...気もする。うん。